病院やリハビリテーション施設、社会福祉施設などで、身体が不自由な方や精神に障害がある方をさまざまな作業を通じて支援し社会復帰ができるようにサポートするのが作業療法士です。
作業療法士は、医師からの処方せんを受け取り、対象者の症状や障害に合わせたプログラムを作成します。そして、木工、革細工、陶芸、レクリエーションなどの作業を通じて心身機能の回復のために訓練、指導を行ったり、生活上の動作を習得する練習や工夫を行います。
理学療法士との違いは、理学療法が歩行などの基本動作の回復に重点を置いているのに対し、作業療法は応用的動作や社会適応能力を引き出すことを目的としている点です。 
入院している人だけでなく、障害がありながら地域で生活する人々まで、作業療法士はさまざまなフィールドで対象者をサポートしていかなければなりません。特筆すべきは、メンタルな要素が強く、障害のある方の社会への適応能力を育成することにも主眼を置いている点です。

対象者の障害されている作業(例えば、食事や入浴などの日常生活活動の障害、人とうまく接することができないなど)の訓練や指導を行います。
また、陶芸や革細工などの創作活動や、園芸、レクリエーションを使って間接的に身体や精神能力の向上をはかり、生活に必要な能力の回復・維持を援助します。

一般の病院、精神病院、高齢者保健施設や小児保健施設、在宅介護支援センター、リハビリテーションセンター、福祉事務所、養護学校など、医療や保健、福祉や教育など幅広い分野で作業療法士は働いています。精神病院などで勤務している作業療法士も多く、この部分が理学療法士との就職分野の違いといえます。また、40代や50代での就職実績が全国的にもみられることから、社会的ニーズの高さは証明されています。
一番大事なことは、必ず作業療法士になるという強い気持ちです。気持ちがないと実行にも移せないものです。身体や精神に障害のある人に対し、陶芸、手工芸、レクリエーション、日常生活動作などの作業を用いることで、心身の障害を回復に導いていきます。この陶芸や園芸という作業の経験がある人なんて、ほとんどいないと思います。だからこそ、学校で学んでいくのです。 
高校卒業後、作業療法士の養成校へ入学しなければなりません。養成校は、専門学校や大学などがあり修業年限は3年または4年です。その間に、専門的な知識や技術を修得していきます。病院や施設での臨床実習も在学中に行います。養成校を卒業すると、国家試験の受験資格があたえられ、試験に合格すると晴れて作業療法士となります。当面の目標はこの国家試験に合格することになりますので、しっかりと基礎から学べる4年制の養成校の人気は高いのではないでしょうか。
一般に作業というと土木作業や農作業を思いがちですが、ここでいう作業とは生活活動(食事、更衣、整容、排泄、入浴、遊び、余暇活動など)や、学業、職業など私たちの普段の生活そのものを指します。ですから器用なことが役に立つことはあっても、器用じゃないとできないというものではありません。入学後はみなさん同じスタートラインです。安心してください。 
作業療法士に性別は問いません。男性も女性もそれぞれの特性を活かせる仕事です。作業療法士が支援する身体に障害のある人、心に障害のある人、発達期に障害のある人、老年期に障害のある人に、性別は問いません。それと同様に、作業療法士も性別に関わらず社会が必要としているのです。

老若男女を問わず障害のあるすべての方々が対象となるわけですから、作業療法士が活躍する場面は幅広いものがあります。保健・福祉・教育・職業の幅広い領域において活動していきます。なかでも、精神障害の分野で活躍する方も多く、精神病院・精神保健福祉センター・精神障がい者施設など心のリハビリテーションになくてはならない存在が作業療法士なのです。
障がい者や高齢者の増加に伴い、リハビリテーションの充実が切実に求められています。リハビリテーションのスペシャリストとして、作業療法士には高い期待が寄せられており、将来性の高い職業といえます。病院や福祉施設では理学療法士らとチームを組み治療にあたることも多く、確かな実力が求められています。

| 体験入学・説明会はこちら | 資料請求はこちら |

