



まず、高卒の全国の就職状況ですが、右の表を見て下さい。2008年度までは、1を超えていますから、1人あたり1.5社の求人があったことになります。
ところがリーマンショック以降、求人倍率は一気に下がって0.89。全員が就職できない状況になっています。本年度は少し回復を見せていますが、まだまだ高卒の就職状況は厳しいのが現状です。


九州だけを例にとってみると、さらに厳しい現実が見えてきます。九州全域の平均であれば、0.49。2人に1人しか就職できないということですから、地元の就職は、かなり頑張らないと厳しいのが実情です。


ご存知かもしれませんが、大学は「全入」の時代になっています。すべての高校卒業者の数よりも、全国の大学の定員数が多い、つまり、誰でもどこかの大学には入ることができるようになっています。
実際に大学への進学率も増えてきているのですが、右の表を見て下さい。
ベネッセコーポレーションが実施した進路選択のときの悩みのアンケート結果です。自分の適性が分からない、自分の就きたい職業が分からない人が、ほぼ4人、あまり分からない人まで合わせると2人に1人が「分からない」と答えています。

次の表は少しわかりにくいですが、4年制大学499校を調査して、4年できちんと卒業した人の割合です。真ん中の「~85」が一番長い、120大学になっていますが、これは、「80~85%が4年で卒業している大学が120校ある」ということです。ということは、左の方の少数ですが、「~50」の大学は、4年で卒業している人が半分以下・・・ということです。
もう少し分かりやすいのが次の表です。

右は文部科学省の調査ですが、それぞれ男子、女子の入学者が、何年かかって卒業したかを示しています。少し分かりにくいですが、女子入学者は、およそ24万人。その下の卒業者は、23万人くらいでしょうか。この1万人は、卒業しなかった人、になります。さらにこの卒業生のうち、カラフルな部分は、ほとんどが4年で卒業していない人、になります。ということは、辞めた人と、留年した人を合わせると、21万人くらいしか、まっすぐ卒業していないということになります。
そして恐ろしいのは男子ですね。37万人ほど入学していますが、まっすぐ卒業しているのは・・・26万人くらいです・・・。


右は2009年度の大卒の就職状況です。死亡、不詳の人、1万人、無業者7万人、一時的な仕事についた人、これは派遣、アルバイトなどですが、これもおよそ1万人。進学者は7万人、これは大学院と専門学校、留学などで7万人。そして就職者が38万人。
大まかに見ると、4人に1人は、就職できていないことになります。
ここまで見てくると、まず4年で卒業する、そしてきちんと就職できた人というのは、相当思ったより少ないということが分かると思います。

大学を卒業することと就職をすること、どちらも意外と難しいことが分かったと思います。
では、どうすればいいのかというと・・・、理想は、「高校のうちに、自分の適性や就きたい仕事を決めて進路を決める」のが一番良いということです。一番損をするのは、「とりあえず行けそうな大学に行く」ことになります。
自分が、採用する側になったつもりで考えてみると、何とな~く大学に行って、何とな~く条件が合ってるから就職したいという人と、きちんと目標を持って資格を取得していたり、仕事について何をしたいかはっきりしている人と、どちらを採用したいでしょうか?
今は大卒が必ずしも有利な状況ではなく、目的意識をしっかり持った即戦力が必要とされています。
その点で、目標や資格がはっきりしている専門学校は、企業からみて分かりやすい点で有利と言えます。もちろん、業種、業界自体の規模や将来性も考えなければなりませんが・・・。また、ここには挙げていませんが、専門学校でも、就職率や資格取得率がやたらと高い学校は、中退した学生や留年した学生を入れていないところが多いようです。きちんと確認するのが良いでしょう。
もう一度、自分の、ご自分のお子さんの進路選択について考えてみてはいかがでしょうか。
当校は、何でもご相談を受け付けております。お気軽にお問合わせ下さい。